- 大腸ポリープとは
- 大腸ポリープが疑われる方の特徴・症状
- 大腸ポリープの原因
- 大腸ポリープの治療(切除)
- 大腸ポリープ切除は痛い?
- 大腸ポリープ切除のリスクや偶発症
- 大腸ポリープ切除の費用
- 大腸ポリープ切除のよくある質問
大腸ポリープとは
大腸ポリープは、大腸の粘膜が増殖し隆起してくるものです。その形や大きさはさまざまで、1mmほどの小さなものから数cmのものまであります。
年齢(50歳以上)、家族に大腸がんの病歴がある、高カロリー摂取や肥満、過剰な飲酒、喫煙などは、すべてポリープの発生に繋がる可能性があります。
ポリープには、非腫瘍性と腫瘍性の2種類があります。非腫瘍性のポリープには、炎症性ポリープや過形成ポリープなどがあります。腫瘍性ポリープには、大腸ポリープの80%以上を占めると言われる「腺腫」や、いわゆる「がん」があります。(腫瘍性ポリープの中には、隆起型の病変だけでなく、陥凹型の腺腫やがんもあります)
大腸ポリープは、がんに移行する?
一般的に、大腸がんの90%は、腫瘍性ポリープ(腺腫)が数年かけて徐々に大きくなり、大腸がんに進行するタイプであるといわれています。さらに近年では、鋸歯状病変という以前は過形成性ポリープにまとめられていたタイプのものでも、ある程度の大きさ以上のものは腺腫と同じように「がん化するリスクの高いポリープ」であるとも言われています。
一方、正常な大腸粘膜から腺腫を経ずに、直接がんが発生するタイプもあります。このタイプの大腸がんは進行が早く、定期的な検査の重要性が広く認識されています。
大腸ポリープが疑われる方の
特徴・症状
- 便潜血検査の結果が陽性だった
- 便に出血が見られる
- 肛門から出血が見られる
- 便通異常(便秘や下痢、便が細いなど)がある
- 貧血(めまい、息切れなど)がある
- 体重が減少している
- 運動習慣がない
- 体重過多である
- 糖尿病である
- 喫煙者である
- ご家族に大腸ポリープの切除経験者がいる
- 過去5年間に大腸カメラ検査を受けていない
など
大腸ポリープの原因
下記の項目は、大腸がんのリスク要因であると言われています。
-
- 50歳以上である
- ご家族に大腸がんの既往歴がある
- カロリー過剰摂取および肥満である
- 飲酒や喫煙の習慣が過剰である
大腸ポリープの原因は「遺伝子異常」であると考えられています。APC遺伝子が突然変異を起こし、正常な大腸粘膜がポリープになることがわかっています。
また、K-rasやp53といわれる遺伝子の変異がポリープのがん化に関与している可能性も考えられています。
現に、遺伝子異常により大腸のいたるところにポリープが発生し、30歳前後からがん化する「家族性大腸腺腫症」という病気もあります。
しかし、「遺伝子のみ」がポリープ発生の原因であるとは言い切れません。年齢(50歳以上)、家族歴(血縁者に大腸がんになった人がいる)、お肉やお酒の摂取過多、高カロリーな食事、喫煙、肥満なども関係しているといわれています。これらの外的要因が引き金となって遺伝子異常が起こり、ポリープやがんが発生する可能性が指摘されています。
大腸ポリープの治療(切除)
当クリニックでは、大腸カメラ検査中に発見した大腸ポリープをその場で切除する日帰り大腸ポリープ切除を行っております。日を改めてのポリープ切除は、時間的・身体的負担になるため、患者さんの同意を事前にいただけた場合はその場での切除を行っております。ポリープの大きさや形状、リスクの高さによって、その場で切除が難しい場合には、後日入院して安全に切除する必要がある場合があります。必要に応じて高次医療機関をご紹介させていただきます。
切除方法
治療方法はポリープの大きさや形によって異なります。
大腸カメラを用いた、内視鏡的切除には主に3つの方法があります。内視鏡的ポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術、コールドポリペクトミーです。
内視鏡的ポリペクトミー
大腸カメラの先端に装着したスネアと呼ばれるループ状の電気メスを、ポリープの根元に引っ掛けて、締め付けたあとに高周波電流で焼き切る方法です。
切除したポリープは顕微鏡でがん細胞の有無が確認できます。
内視鏡的粘膜切除術
平坦なポリープや、初期の大腸がんに行われる方法です。ポリープの根元に生理食塩水を注入し、ポリープの周囲を浮かせてからスネアで締め付けたあとに高周波電流で切除します。切除した組織を顕微鏡で検査します。
この方法では、スネアが掛かりにくいような平坦なポリープや、がんが疑われるようなポリープを、周囲の粘膜も含めて安全かつ確実にポリープを切除することができます。
コールドポリペクトミー
高周波電流を用いずに、ポリープをスネアで締め付けた力で、そのまま切除する方法です。近年、この方法による大腸ポリープの切除が徐々に普及してきています。従来の高周波電流で切除する方法に比べ、切除後の出血や穿孔(腸に穴があくこと)などの偶発症が少ないといわれています。
大腸ポリープ切除は痛い?
大腸ポリープの多くは大腸カメラ検査中に切除が可能です。腸粘膜には感覚神経がないため、ポリープを切除する際に痛みを感じることはありませんのでご安心ください。
大腸ポリープ切除の
リスクや偶発症
大腸カメラを用いた内視鏡治療後、切除部位からの出血や穿孔の可能性はありますが、発生する可能性は低いです。
ただし、偶発症を予防するために、切除当日のご帰宅後は安静にしていただき、食事・飲酒・運動・入浴・遠方への移動は数日から1週間程制限があります。
ご不明などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
大腸ポリープ切除の費用
費用(1割負担) | 費用(3割負担) | |
大腸カメラ検査+ポリープ切除 | 約10, 000円 | 約30, 000円 |
診療内容により金額が変動する場合がありますので、ご了承ください。
大腸ポリープ切除の
よくある質問
大腸ポリープを切除した後、どのくらいの期間安静が必要ですか?
力仕事や階段の上り下りなど、体力を必要とする業務を多くする方は1週間程度お休みいただくようお願いします。デスクワーク中心の方はその限りではありません。
ポリープ切除後は出血の可能性もありますので、1週間は遠方への出張やお出かけ控えてください。
ポリープ切除後の食事はどうすれば良いですか?
にんにく、唐辛子、ぎんなんなどを含む食品は避けてください。また、飲酒は1週間控えてください。